先日、友人がベーグルを作ってくれた。
お昼に手作りのベーグルランチを頂き、お土産に、焼きたてのベーグルを持たせてあげる・・・と目の前でベーグルを型成し、焼いてくれた。 彼女は今、ベーグル作りにはまっているらしく、こ慣れた手つきで生地をカットし、こね、丸め、伸ばし、型を作る。 彼女の横で、無駄なく作業する美しい手付きをじっと見ていた。 最近読んだ、九鬼周造の「いきの構造」によると、手は顔に次いで、個人の性格を表し、過去の体験を語るものである。我々はロダンが何故にしばしば手だけを作ったのかを考えてみなければならぬ・・・とある。 また、「いき」な手付きとは、手を軽く反らせることや曲げることのニュアンスのうちにみられる・・・と書かれてあった。 私は昔から人の手だったり、手の表情に関心がある。 魚屋さんの作業する手だったり、映画俳優の仕草だったり。 そんな中、好きな手を持つ人は、豊川悦司。 大きくて、長くて、色気のある手。 また、「ブラックレイン」の松田優作の細く、長く、狂気を帯びた手も印象に残ってる。 「いき」な手付き、媚態を持った手付き・・・を習得したいものだ。 手の表情だけからでも、「色気」を持てるかな・・・?
by gallery_yuri
| 2007-06-06 03:49
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